令和3年11月定例会 個人質問2021/11/29

11月定例会で、質問をいたしました。

  1. 中学校スクールランチのインターネット予約について
  2. ごみのポイ捨て対策について
    (1) 民間活力を活用したポイ捨て防止の取組
    (2) 新たなフィットネス・プロギングの普及

中学校スクールランチのインターネット予約について(1)

~ よりよいスクールランチとするために ~

ともお

質問に入る前に、11月19日に行われた市長提案理由説明に関わり一言私なりの想いの一端を述べたいと思います。
市長は、提案理由説明の中で、次のようにお話をされました。「学校は本当に勉強だけを教えるだけの場所で良いのでしょうか」と。
本市のトップである市長ともあろう方が語るとは信じられない言葉に、悲しい気持ちになりました。やはり河村市長は変わろうとはしていなかったのかなと。
10月15日に改正された「ナゴヤ子ども応援大綱」を見て、河村市長も、ようやく真面目に市長としての役割を果たそうと思われたのだと、少しばかり期待をしていただけに、その落胆は大きなものがありました。

私は、年配者や目上の方に対し、無礼を申し上げることは良しとしないのが常ですが、あえて一言だけ申し上げます。市長、あなたは、まず、偉そうな市長という鎧を脱いだ上で、一人の人間として、学校に行って、真面目に真剣に子どもたちや教職員の常日頃の様子をご覧になられた方がいい。
そうすれば、「学校は本当に勉強だけを教えるだけの場所で良いのでしょうか」なんていう言葉は出るはずもなく、むしろ、「学校は、こんなに多くのことを抱え込んでいてよいのだろうか」と、驚かれるのではないかと思います。


ともお

それでは、気を取り直し、質問にうつります。まず、はじめに、子どもたちの学校生活において重要な位置を占めるお昼ご飯、その中でもスクールランチに関し「中学校スクールランチのインターネット予約について」質問させていただきます。
現在、本市の中学校では、「楽しくおいしくバランスよく」を合言葉に、新しい形の給食としてスクールランチが実施されています。この制度は、平成5年から市内7校による試行実施を経て、平成10年に市内108校、現在では、110校の中学校で実施をされています。

森ともお スクールランチの目標「食生活を自主的に管理できる力を育てることなど」や、その制度、例えば、複数メニューから選択できたり、家庭からのお弁当を持参できたりすることなどは、皆さんご承知のことと思いますので、ここでは割愛させていただきます。
私は、よりよいスクールランチとするために、様々改善すべき課題はあると認識をしていますが、中でも、今回は、スクールランチの予約システムに視点を絞って質問をさせていただきたいと思います。

現在、スクールランチの予約は、コンピュータと予約器からなる管理システムを各校に配置して、予約を管理しています。
生徒は、マークシートやプリペイドカードであるランチカードを使って、いつ、どのメニューを食べるか、事前に予約を行います。(1)マークシートによる予約では、前の月にマークシートを記入して1か月分のメニューの予約をし、期日までに現金またはランチカードを添えて申し込みます。また、(2)食券予約機による予約では、実施日の3日前までに、事前にチャージしたランチカードを使用して、食券予約機で予約をします。

したがって、現在の予約方法では、必然的に生徒が現金を学校に持ってくることになるため、お金に関わるトラブルが起きてしまっていると聞いています。
また、現在のマークシートで1か月分をまとめて予約する場合、予算の関係だと思いますが、生徒には文字による献立表しか配付されてないため、各家庭で、実際の献立写真を見ながらメニュー選択をすることができないなどの課題もあります。
加えて、マークシートでの予約をし忘れた場合、原則学校に1台しか設置されていない食券予約機でその都度予約しなければならず、手間がかかるからという理由でスクールランチを申し込まないケースも多いと聞いています。

このような課題を解決するための方策として、私は、政令指定都市では、すでに堺市や京都市が取り入れているインターネット予約の導入をしてはどうかとご提案申しあげます。
中学校スクールランチのインターネット予約についての教育長のご見解をお願いいたします。


教育長

議員ご指摘のように、インターネットによるスクールランチの予約システムが構築できれば、生徒や各家庭にとっての利便性が高まるものと考えております。
具体的には、現在のランチの予約は、文字主体のメニュー表を見ながら、マークシートに記入することによって行っていますが、システムに料理の写真などの情報を取り込むことによって、これまで以上にランチに対する興味・関心が増すと考えております。
また、現在はランチカードへの課金のために、生徒が学校へ現金を持参していますが、現金を扱わなくても済む方法を導入すれば、各家庭にとっての利便性向上に加え、金銭トラブルの防止にも役立つものと考えております。
教育委員会といたしましては、インターネットによる新たなスクールランチ予約システムの導入に向け、検討してまいります。

中学校スクールランチのインターネット予約について(2)

~ 要望 ~

ともお

中学校スクールランチのインターネット注文について、教育長から「インターネットによる新たなスクールランチ予約システムの導入に向け、検討する」とのご答弁をいただきました。
私が教員をしていたころは、教室用のメニュー、いわゆるランチボックスがおいしくないとの声をよく耳にしました。しかし、最近は、質の向上が図られてきているとの声をお聞きします。
私も、最近、久しぶりにランチボックスを試食させていただきました。(感想)

一方、ランチルームメニューについては、温かく魅力あるメニューを食べることができるため人気が高いと聞いています。しかし、学校規模が大きければ大きいほど、ランチルームで食事をする機会が極端に少なくなるため、ランチルームを広くしてほしいなどの声も聞いているところです。コロナの影響でランチルームの使用を控えざるを得ない学校も数校あると聞いています。
教育委員会におかれましては、先ほどご答弁いただいた「インターネットによる新たなスクールランチ予約システムの導入」に向け、早急に着実に取り組んでいただくとともに、今後も、生徒・保護者・教職員の声を大切にしながら、スクールランチは食育の場であるという本質を見失しなうことなく、生徒の皆さんにとって、よりおいしく、より楽しいスクールランチとなるよう、ご尽力いただくことをお願い申し上げ、この件については終わります。

ごみのポイ捨て対策について(1)

~ 民間活力を活用したポイ捨て防止の取組 ~

ともお

議場にいらっしゃる皆さんは、日ごろ、ご自宅などの周辺の清掃をしたり、地域や団体などが実施されている清掃活動に参加したりした経験があると思います。
市民の皆さんの中には、地域や地域にある公園など、ほぼ毎日、清掃をされている方もいらっしゃいます。私の事務所は、金山総合駅南口すぐ南側の金山町1丁目ですが、ほぼ毎日、ビニル袋を片手に清掃活動をしてくださっている方が、私が知っているだけでも3人いらっしゃいます。
また、他にも公園や道路など、実に多くの方が、人知れずボランティアで、毎日、もしくは定期的に清掃活動をしてくださっています。中には、Supという乗り物で、堀川などの掃除をされている方もいらっしゃいます。

一方で、公園愛護会などの活動の一環で、清掃活動だけでなく、公園や道路の花壇などの世話をしてくださっている方も、本当に多くいらっしゃいます。
このように、わがまち名古屋を、住みやすい美しいまちにするために、とても多くの方が、尽力してくださっています。皆さんの周りにも、そのような方がいらっしゃると思います。

清掃活動に話を戻します。清掃活動をすると、まちには、実に多くのごみが捨てられていることを実感します。
ペットボトルや空き缶、空きびん、ビニル袋、壊れた傘などなど、また、最近は、マスクが落ちていることも多くなってきています。そして、やはり何といっても多く見られるのが、たばこの吸い殻です。
そこで、今回は、まず、「ごみのポイ捨てを少しでも減らそう」という視点で質問をさせていただきます。
とりわけ、先ほど申し上げた「たばこの吸い殻ごみ」を減らすためには何ができるのでしょうか。

本市では、安心・安全・快適条例を定め、その中で、平成17年、名古屋駅・栄・金山・藤が丘の4地区を「路上禁煙地区」に指定し、平成18年には、路上禁煙地区の道路上で喫煙した場合は、2000円の過料を科すこととしました。
また、同時に、路上禁煙地区以外でも、公共の場所で、歩行中または自転車に乗車中に喫煙しないように努めることや、たばこの吸い殻をみだりに捨てないように吸い殻入れの携帯に努めることとしました。
その結果、平成17年の条例告示日前日の路上禁煙地区における喫煙率は4.74%だったのが、約15年後の令和元年度は0.01%に、また、ポイ捨てされた吸い殻は、553個から107個と約5分の1の数まで減少しました。この点については一定の評価がされるべきとは思います。
しかし、一方で何が起きたか。それは、路上禁煙地区から一歩出たところから煙草を吸う人が増え、路上禁煙地区の周辺地域におけるポイ捨てたばこが増えてしまったと考えます。

環境局に、「路上禁煙地区外の喫煙率や捨てられたたばこの吸い殻の数」の変化を問い合わせたところ、「市全体の調査をしておらず不明」との回答であったため、今述べたことは、地域の皆さんの感覚であり、確実に路上禁煙地区の周辺地域においてポイ捨てされたたばこの吸い殻が増えたと断言できるものではないかもしれません。
しかし、例えば、金山総合駅の南口や東口付近は、路上禁煙地区に指定されたものの、喫煙所も整備されておらず、禁止地区から一歩出た過料が課せられないところで煙草を吸い、携帯吸い殻入れをもっていない方がポイ捨てをしてしまっているのが現状です。もちろん、地域の皆さんとの合意形成をもっての喫煙所の整備も必要であろうと思います。
先ほど、安心・安全条例の中で、携帯吸い殻入れを所持することが努力義務となっていることに触れましたが、本市が、配布をしている吸い殻入れは、こちらですが、禁煙地区における喫煙は禁止であることを周知するという主旨のデザインのものであり、本市が費用負担をして作成していることもあり、あまり多くを配布することは難しいとは思います。
私は、「たばこの吸い殻ごみ」を減らすための一つの方策として、一人でも多くの方が、携帯吸い殻入れを所持するようにすること、また、携帯吸い殻入れをもっていて当たり前という認識を広めることが必要ではないかと思います。

たばこのポイ捨て防止は、本市が単独で地道に訴えかけるのではなく、民間事業者や団体等も含め、様々なチャンネルを活用して取り組むべきと考えます。
例えば、携帯吸い殻入れを、たばこ事業者や民間事業者と連携し、かっこいい・かわいらしいデザインにしたり、民間事業者が費用負担できるようなスキームを構築したり、飲食店などで配布・販売したりするなど、民間活力を活用したポイ捨て防止の取り組みを進めてはいかがでしょうか。
そこで、環境局長に質問させていただきます。たばこのポイ捨て防止を図るため、環境局としての具体的な方策についてご所見をお聞かせください。


環境局長

本市では、ごみのポイ捨て防止の取り組みとして、ボランティア団体などの自主的な清掃活動を支援するクリーンパートナー制度や市職員によるクリーン活動、パトロールなどを実施しているほか、携帯吸い殻入れを作成し、啓発に活用しているところでございます。
一方で、市内に4地区ある路上禁煙地区において毎年度実施しているたばこの吸い殻数の定点調査では、調査を開始した平成17年からは大幅に減少しておりますが、ここ数年は横ばいの状況となっており、路上禁煙地区の境界付近での喫煙も見られるため、引き続きポイ捨て防止の啓発に粘り強く取り組まなければならないと考えております。

ごみのポイ捨て防止は、昨今、機運が高まっているSDGsの17の目標のうちの一つである「住み続けられるまちづくり」につながる取り組みであり、今後は、SDGsをキーワードに様々な企業や団体に協力を呼びかけ、それぞれの持つ広報媒体やノウハウを活用し、多角的かつ効果的な啓発を行ってまいります。
また、議員からご提案のありました携帯吸い殻入れについては、訴求力があり、長く愛用していただけるデザインとなるよう学生など若い方々のアイデアを採用するとともに、配布について事業者と連携し、吸い殻入れを携帯することが喫煙者の責務として浸透するよう取り組みを進めてまいりたいと考えております。

ごみのポイ捨て対策について(2)

~ 新たなフィットネス・プロギングの普及 ~

ともお

皆さんは、プロギングをご存じでしょうか。プロギングとは、ごみ拾い(プロックアップ)とジョギングを合わせたスウェーデン発の新たなフィットネスです。最近、新たなSDGsスポーツとして、様々なメディアで取り上げられるようになってきました。
このように、ジョギングをしながらごみ拾いをするスポーツです。とは言っても、走るのが苦手と言う方もいらっしゃるので、いつもだいたい、ジョギングチーム、ゆっくりジョギングチーム、ウオーキングチームなど、グループに分かれて行われる場合もあります。
本市としても、昨年10月の久屋大通での初開催を皮切りに、これまで、覚王山や熱田・宮の渡し、大須、金山、鳴海などなど、一般社団法人プロギングジャパンとともにプロギングを開催してきました。

森ともお 特に、金山での開催の際は、金山商店街とプロギングジャパンと本市との共催でプロギングの後に金山周辺での買い物や飲食を楽しんでもらおうと開催されました。これがそのときの集合写真です。
これは、熱田を中心に撮影された映画「名も無い日」のロケ地をめぐりながらのプロギング。このときは、ロケ地めぐりということで、ずっと歩きながら、時には立ち止まって説明を受けながら、ごみを拾っていたという感じでした。ここは熱田神宮西門です。
こちらは、熱田区の子ども会がプロギングジャパンの協力を得て開催されたプロギングの様子です。子ども会の皆さんの創意工夫も加えられ、子どもたちも楽しみながら参加していました。
また、つい先日行われた鳴海での開催の際は、緑区観光推進協議会とプロギングジャパンの共催で、旧東海道を中心に緑区の仏閣などを観光しながらのプロギングが開催されました。

このように、最近、本市においても様々な形でのプロギングが行われています。また、プロギングジャパンが、コーヒーショップなどと連携して毎週開催したり、久屋大通公園でも有志の皆さんが毎週行ったりしています。全国的にも各地で様々な形で行われています。しかし、プロギングの認知度や参加者数は、まだ高いと言えません。
新型コロナの感染拡大が落ち着きつつあり、屋外での開催となるプロギングも実施しやすくなっています。
今後、来る2026のアジア競技大会に向けた機運醸成を図るためにも、本市が、少しでも美しいまちになるよう、より、新たなフィットネス・プロギングの普及拡大を図り、主体的に楽しみながらごみ拾いやスポーツをする機会をより多くの市民の皆さんで共有できるようにしたいと考えます。
そこで、環境局長にお聞きします。今後、プロギングの普及拡大に向けた方策について、ご所見をお聞かせください。


環境局長

プロギングは、環境と健康の両方に優しい楽しく実施できる取り組みであり、本市ではごみのポイ捨て対策の一つとして、昨年度から様々な主体と連携してプロギングイベントを開催し、普及に取り組んでいるところでございます。
プロギングの参加者からは「スポーツ感覚で楽しめた」、「普段歩いていてもポイ捨てされたごみが気になるようになった」などの声をいただき、ごみのポイ捨てに対する意識の高まりの効果を実感しているところでございます。

一方で、プロギングは新たな取り組みであり、市公式ウェブサイト等でイベントの情報を掲載しておりますが、市民の認知度も高くないことから、今後は、イベントの参加者にSNS等を通じてプロギングの魅力や楽しさを発信していただくよう促すとともに、プロギングに賛同する企業や団体と協働しながらプロギングを体験する機会の充実を図り、取り組みの輪を広げてまいりたいと考えております。

ごみのポイ捨て対策について(3)

~ 要望 ~

ともお

ごみのポイ捨て対策については、環境局長から、民間活力を活用したポイ捨て防止の取り組みについては「今後、SDGsをキーワードに企業や団体協力を呼びかけ、多角的に啓発を行う」「携帯吸い殻入れについては、学生や事業者と連携し配布したり、喫煙者の皆さんが、携帯吸い殻入れを携帯することが喫煙者の責務として浸透するよう取り組む」とのご答弁がありました。
森ともおまた、プロギングについては、「プロギングに賛同する企業や団体と協働しながら体験する機会の充実を図り、取り組みの輪を広げる」とのご答弁でした。
環境局長もぜひプロギングに参加を。
環境局を所管する副市長であり、市役所ではランナーとして有名な杉野副市長、12月18日の堀川のプロギングは私は残念ながら参加できませんが、是非次の機会にご一緒にプロギングに参加いかがでしょうか。

ということで、最後に、河村市長。プロギングは、走りながらでもよし、ゆっくりと歩きながらでもよし、それぞれのペースで参加ができるところがそのよさだと思います。強引にお誘いはしませんので、ご安心ください。
プロギングの良さは、参加者が義務とかノルマ、動員形式で参加するのではなく、あくまでも自分の意思で参加することに意義があると思っています。
動員形式ではないにも関わらず、毎回のプロギングには、その魅力に見せられた多くの方が、老若男女問わず多く方が、ご自身の意思で参加をされています。ごみ拾いですが、走ることが好きな若い方が、毎回、スタイリッシュな格好で参加されています。

私は今回、たばこの携帯吸い殻入れやプロギングに絞ってお話をさせていただきました。環境局におかれましては、そして、まちの美化という観点では、市民スポーツ局も同様かと思います。来るべきリニア開通、そしてアジア競技大会に向け、我がまち名古屋が、住みやすい美しいまちになるよう、局全体そして局を越え、加えて、民間や各種団体の皆様と創意工夫・連携した取り組みを前進させていただくことをお願いいたします。
最後に、少しでもポイ捨てが減り、少しでも住みやすい美しいまちとなるよう、私自身、ともに頑張らせていただくことをお誓いし、すべての質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。

MoriTomoo

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